―[経済レポーター×銀座No.1ホステス・山崎みほ]―

「高級車を買って満足していたのに、友人がもっといい車を買っていて、なんだか負けたような気分になってしまった」
そんな思いをした経験はありませんか?

車に限らず、私たちはつい他人と比べて幸せを測ってしまいます。一体、お金をいくら持てば、他人と比べずにいられるのでしょうか?

これまで私は、夜の銀座でも、経済レポーターとしての取材現場でも、資産10億円、100億円を超える超富裕層の方々に多く出会ってきました。


その中でも、「この生き方が最強かもしれない」と価値観を揺さぶられた投資家の方がいます。

彼は、どれだけお金を持っても、タワーマンションに住むことも、高級レストランに行くこともなく、不思議なほど“普通”の生活をつづけているのですーー。

タワマンに住んでも、港区で見栄を張っても幸せになれない…お金...の画像はこちら >>

ブランド品の“所有感”と“幸せ”は違う

彼は投資で大きく成功し、一気に大金を手にしました。はじめは、わかりやすいブランド品を買いに走っていたそうです。

でも、すぐに「所有感はあっても、幸せとは違う」と気づき、ブランド品を買う意味を感じなくなったのだそう。

大金を手に入れ、好きなものをいくらでも買えること=“幸せ”ではない。これは、宝くじに当選した人たちの幸福度は数か月後には元に戻っていた、という研究でもわかっています。

「見せる消費」より「自分にとって意味のある消費」

ブランド品など、見せるための消費をやめて、彼が何よりも大切にしているのは「家族」です。

いま使っている財布はなんと、手作りの革財布。そこには家族へのメッセージが刻印されていて、お財布を使うたびに家族への思いを強くするそうです。

「みんなが良いと言うものより、自分にとって意味のあるものを使いたい」

私もブランド品にはあまり興味がないタイプですが、お財布だけは「誰から見ても良いと思われるものを持ちたいな」と思っているので、周りの目をまったく気にせず、自分にとっての意味だけを大切にする価値観にハッとさせられました。

タワマンよりずっと広い「家賃10万円の戸建て」

タワマンに住んでも、港区で見栄を張っても幸せになれない…お金持ちがたどり着いた「家賃10万円の戸建て」
写真はイメージです
驚くのは、彼はどれだけお金を持っても、都心のタワーマンションでもなく、郊外で家賃10万円ほどの戸建てに住みつづけていることです。タワーマンションよりずっと広々としているし、庭では家庭菜園や子どものプールが思い切り楽しめるそう。

山や畑が近いので、少しでも時間があれば、家族で自然の中に出かけてゆっくりと過ごすのが心から楽しいと言います。

食に関しても、お金を払って出された料理をただ楽しむよりも、自分で食材から調達して家族のために料理することが楽しくて、高級レストランに行くこともほぼなくなったそうです。


自分が本当に価値を感じるものには大きなお金を迷いなく使う一方で、誰に見せることも考えず、不思議なほど“普通”の生活をされています。

港区の“リッチな世界”は意外と狭い

タワマンはもちろん素敵ですし、魅力的な選択肢のひとつだと思います。

ただ、私の住む銀座や港区界隈では、お金を持ったら、なんとなくタワマンに住む、あるいは住まわせてもらうこと自体がステータスになっていました。

食事に行くにしても、有名店のリストはだいたい決まっていて。味の良さもよくわからないのに、なんとなく「みんな行っているから、一度は行っておきたい」程度の気持ちでお店を選ぶ――。

そんな世界で生きるのは、一見リッチなようで、実は行動範囲はとても狭く、選択肢は限られていたのかもしれない、と思います。

自分に合うお金の使い方を見つけるには?

彼のような価値観は、贅沢もひと通り経験したからこそ辿りつけた境地なのかもしれません。

でも、私たちにも真似できる方法があります。

まずは、食事、旅行、服など、とにかくいろいろなことにお金を使ってみること。そして、喜びを感じられなかったことには、使うのを一切やめることーー。

これを繰り返していくと、消去法で、本当に自分が幸せになれるお金の使い方が見えてくるそうです。

他人のための消費をしていても幸せにはなれない

「他人に見せるため」になんとなくお金を使うのではなく、「自分にとって意味のあるもの」に使うこと。

「自分は一体何に、お金を――さらには時間や情熱を注ぐことが幸せなのか」をしっかりと決めていること。

それこそが、周りと比べることなく、幸せでいられる最強の生き方なのではないかと思います。


私はずっと、売上や順位――まさに他人との比較だらけの世界で生きてきました。そして多くの超富裕層の方々に出会い、様々なお金の使い方も見させていただいてきました。

その中でも、大きく価値観を揺さぶられたのは、そんな芯のある生き方でした。

あなたは何にお金を使うことが、一番幸せに感じますか?<文/山崎みほ>

―[経済レポーター×銀座No.1ホステス・山崎みほ]―

【山崎みほ】
経済レポーター。証券外務員一種/行動心理士。
株式投資情報のレポーターとして、上場企業の取材記事や経済ニュースを執筆。Yahoo!ファイナンス、YouTube等メディアでは上場企業社長のインタビューも行う。また、銀座の高級クラブでホステスとしても勤務、心理学と行動経済学の知識を基にNo.1を獲得。経済レポーターの深い洞察力と人気ホステスとして培った対人関係術を融合し、夜の世界では1日40組、昼間の営業職では成約率90%の成績を上げるなど、昼夜問わず結果を出すスタイルを築いている。Xアカウント:@mihoy001
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