「きっぱりと辞めるきっかけが欲しくて、ファンの男性からの求婚を受け入れたんです」
18歳で着エロアイドルからセクシー女優になった水彩さん。引退後は専業主婦として暮らしていたという。なぜ、水彩さんは人気絶頂のさなかに表舞台から姿を消し、再びこの世界に戻ってきたのか?知られざる人生模様を語ってもらった。
母親の借金を肩代わりするためにセクシー女優の道へ
――2010年12月に「篠原杏」としてセクシー女優デビュー。どういう経緯でこの世界に入ったのでしょうか。「高校生の時から着エロをやっていて、卒業したタイミングで満を持してデビューという流れでした。たぶん、当時はポジティブな理由でデビューしていない女のコの方が圧倒的に多かったと思うのですが、私もまさにそれ。そうするしかない状態だったから、やらざるを得なかったんですよ」
――もしや、お金絡みですか?
「はい。母親の借金を肩代わりすることになったんです」
――なにか複雑な事情があったのでしょうか。
「まず、私の家庭環境の説明からになりますが……うちの両親は私が幼い頃に離婚をしていて、私は父方の祖父母に育てられたんです。中学生になった頃に父に引き取られて一緒に暮らし始めたのですが、思春期真っ只中だった私は、フラフラと年上の彼氏の家に寝泊まりする生活を送っていました。そんななか、母親が宗教にハマって借金をしていたことが発覚したんですよ。17歳の娘のもとに取り立てが来るようなヤバいところから借りていたみたいです」
――かなり無茶苦茶ですね……。
「それからしばらくして、半同棲していた彼氏が私に内緒でひっそりとお金を返していたことがわかったんです。私に危険が及ばないように頑張ってくれていたみたいですけど、それを聞いたらさすがに自分でどうにかしなきゃと思って……」
――でも、当時の水彩さんは未成年だし、しかるべきところに相談すれば解決した可能性が高そうですよね。
「本当にそうなんですよ。でも、そのときはどこまで返すべきなのかがわからず、誰にも相談できませんでした。とにかく稼げる仕事を、ということで業界への知識がないまま、この世界に飛び込んだ感じですね。今思えば、しょせんは10代の判断能力というか。安易だったとは思っています」
――苦労されたんですね……。
「でも、特に苦労だとは思っていませんでした。メーカー回りを始めて1社目で専属が決まったし。ただ、そのときにプロデューサーから『1年頑張れる?』と聞かれたことがすごく印象に残っているんですよね。デビュー前の私は、1、2本くらい撮れば大金をもらって辞められるものだと思っていたので」
――でも、専属女優ってそういうものではないですよね。
「3本目を撮影したあたりから、『もしかして、とんでもないことをしているのでは?』と気づきました(笑)。
イベントをやってもファンが来ないから、そのままショップでレジ打ちをしていたり、知らないお客さんのカゴに自分のDVDを勝手に入れたり(笑)」
――そこから徐々に人気が出てきた感じなのですね。
「出版社にも直電でアポイントを取って会いに行ったりしていました。でも、この体当たり営業が功を奏して、コンビニ誌の表紙を飾れたし、写真集も出してもらえたんです。別の出版社には飛び込みで行って、そのまま読者ハガキの整理を手伝ったりしていました。結果、そのガッツが認められたのか、超大手メーカーに専属移籍までできたんです。その後、さらに別のメーカーでも専属女優をやらせてもらえました」
ファンから「このまま養うんで結婚しませんか?」
――順風満帆のセクシー女優人生に見えますが、なぜ引退することを選んだのでしょうか。「専属をやっていた3つ目のメーカーの監督が、思いつきでいろいろとやりたがる人だったんです。突然台本にないプレイをさせられて、事務所も守ってくれなかった。頑張りたいけど、台本にないことをさせられること、そして断ることで専属を切られてしまうかもしれないという不安で、精神的に不安定になりました。
しかも、このことをSNSで暴露したせいで、業界的にすっかり“お騒がせ女優”のイメージがついてしまったみたいです」
――そして、2012年11月に引退と同時に結婚を発表。お相手は?
「ずばり、ファンです(笑)。デビューしたばかりの頃からずっとイベントに足を運んでくれていた人で、必ず手紙に連絡先と『結婚して』の一文が入っていました。
――ファンがセクシー女優と付き合えることってあるんですね……。参考までにどういう方なのか教えてください(笑)。
「10歳くらい年上の普通の男性ですよ。仕事も普通のサラリーマン。ファンだった頃から、週末はぜんぶ私に捧げてくれていたらしいです。金土日のイベントには必ず来ていました(笑)」
――お付き合いから結婚に至ったきっかけは?
「仕事に行き詰まりを感じていた時期だったので、ポロっと『セクシー女優を辞めて別の仕事をしようかな』と漏らしたんですよ。そしたら『このまま養うんで結婚しませんか? 専業主婦ってどうですか?』とプロポーズされたんです。
本当は専属女優の契約が切れた後、しばらく企画単体(キカタン)女優をやってフェードアウトしていくつもりで動いていたんですよね。でも、ぬるっと辞めるよりも、キッパリと線引きをしておきたくなって。キカタンになると発表した翌月に引退しました(笑)」
「業界がクリーンになったこと」が復帰の後押しに
――引退してから長い時間が経ちました。なぜ今、復帰をしようと思ったのでしょうか。
「いろいろと賛否はあると思うのですが、時代の流れで業界がクリーン化したことにすごく後押しされました。私は現場での過度な要求が原因で、業界にマイナスなイメージを持ったまま辞めています。けれど、今は女優が守られていることや、さまざまなことがオープンになったことを知って、『こういう環境でならもう一度やってみたい』と思うようになったんです」
――セクシー女優になったこと自体は、後悔していなかったのでしょうか。
「後悔はなかったですね。精神的にもお金のことでも自立ができたのは、この仕事のおかげだと思っています。実は結婚のタイミングで母と縁を切ったんですよ。夫が『親が子どもにお金を請求するのはおかしい』と、法律のことを教えてくれて、手順を踏んで戸籍を抜いたんです」
――大きな決断だったのでは?
「親を断ち切って、新しい地盤を築くのは大変なことでした。ただ、生まれ持った環境は変えられなくとも、人生を変えることはできる。私と同じように親との関係に悩んでいる人がいたら、自分で活路を見出せることを知って欲しいと思っています。セクシー女優になったことが正解だったのかはわからないのですが、結果として私が自分の人生を歩めるようになったことは事実ですから」
――ちなみに、お父さんとは連絡をとっているのでしょうか。
「会ってはいないですね。でも私がセクシー女優をやっていることは知っていますよ。
――水彩さんの今後の目標を教えてもらえますか?
「新しい名前で売れていくこと。そして『篠原杏』を超えること。ただ、私って本当に承認欲求が全くないんですよ。この業界って良い意味でそれがないと生きていけないじゃないですか。だから復帰にあたって、セクシー女優としての意識改革をするのが一番の目標かもしれませんね」
――ありがとうございました!
<取材・文・撮影/もちづき千代子>
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