今回のツアーは、台北、ソウル、バンコクの3都市を巡るもの。日本国内でのソロドームツアーを終えたばかりの山田は、アジアツアーに向けてセットリストや演出を改めて構築。国内公演とは異なるステージを届けるため、曲順や楽曲同士のつなぎ、ステージ上の動線まで細かく確認を重ねて本番に臨んだ。
場内が暗転し、巨大スクリーンにオープニング映像が映し出されると、会場は大きな歓声に包まれた。赤の衣装に身を包んだ山田がステージに姿を現し、1stアルバムのリード曲「RED」でライブがスタート。大型LEDや幾重にも重なる照明が会場を深紅に染め、ツアータイトルを象徴する鮮烈な世界観を作り上げていった。
約2時間、全36曲で構成されたステージでは、「SWITCH」や「ミステリー ヴァージン」などのソロ楽曲に加え、Hey! Say! JUMPの歴代楽曲をスペシャルメドレーとして披露。おなじみのイントロが流れるたび、客席からは大歓声が巻き起こった。
なかでも印象的だったのが、アジアツアー用にアレンジされた「アジアの夜」。山田は深紅の世界から一転、きらびやかなブルーの衣装で登場し、ダンサーたちと息の合ったパフォーマンスを展開。背後から幾重にも腕が広がる“千手観音”のようなフォーメーションは、ステージ上に大輪の花が咲くような華やかさを見せた。
ライブでは、ダンサーとともにキレのあるダンスを披露する一方、演出をあえて抑え、山田一人の歌声や表情に視線を集める場面も。鋭い眼差しで大人びた表情を見せたかと思えば、次の瞬間には客席へ笑顔を向けるなど、一曲ごとに空気を変えていく姿が観客を引き込んだ。
MCでは「大家好我是山田涼介!好久不見!」と現地語で挨拶。公演の成功を祈願して、この日の朝に霞海城隍廟を訪れたことも明かした。しかし寺の名前をなかなか思い出せず、約5000人のファンに助けを求める場面も。客席から一斉に答えが飛ぶと、「みんな、まとめて喋って!(笑)」と返し、会場は笑いに包まれた。
台湾のファンとライブで顔を合わせるのは、Hey! Say! JUMPとして訪れた2019年以来7年ぶり。山田はステージの端まで足を運び、アリーナからスタンドまでさまざまな方向に手を振りながらファンとコミュニケーションを取った。
アンコールの最後に届けたのは「Bloomin’」。
ファンネームでもある“Red.Y”への思いを込めた初のソロアジアツアー。歌、ダンス、表情、そしてファンとの飾らない交流まで、Ryosuke Yamadaの魅力を凝縮した台北公演となった。台北で灯された深紅の熱は、ソウル、そしてツアーファイナルのバンコクへとつながっていく。
構成/週刊SPA!編集部
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