元歌手の高田みづえさん(64)が4月30日放送のテレビ朝日系特番「鶴瓶孝太郎 転職したら人生〇〇だった件」(午後7時)に出演し、32年間務めた相撲部屋の女将(おかみ)さん卒業後の夢を明かした。

 芸能界の第一線で活躍していたのにまったく異なる世界に転職した人たちの転職人生を見ながら語り合うというのがコンセプトの番組。

 高田さんは1977年に「硝子坂」でアイドルデビュー。紅白歌合戦に7回出場するなど大活躍も、25歳で当時大関だった若嶋津関と結婚し芸能界引退。87年に若嶋津関が現役引退し松ヶ根親方となると、32年間にわたって女将として部屋を支えてきた。

 2022年、親方が65歳で日本相撲協会の定年を迎えると同時に女将さんを卒業した高田さんは、千葉・船橋市内の松ヶ根部屋があった建物をそのまま住居として使う自宅で取材に応じると、親方の現役時代のトロフィー、部屋の看板や化粧まわし、土俵があった部屋などを披露。3人とも女の子という孫の遊具が置かれた部屋も案内した。

 スタジオに白の着物姿で登場した高田さんは笑福亭鶴瓶と小泉孝太郎に「今はどのような生活を?」と聞かれると「65歳になったら、お相撲さんたちは部屋が持てない。今は親方の世話をしつつ、2人でのんびりの生活です」と返答。

 苦労したことを聞かれると「今でこそなくなりましたけど、32年間の間には朝起きたら(弟子が)いなくなっていたことも。連鎖反応でドロドロドロッ(続けざまに辞める)といっちゃうこともありますし。私たちの育て方っていうんですかね。足りなかったかな?とか。いろんなことがありましたし、きれい事では語れないこともたくさんありましたけれども、私の中で女将さんは最高の32年間」と笑顔で振り返った。

 最後に今後の夢を聞かれると「私は鹿児島の片田舎(の出身)なんですけど、自分の生まれ故郷が大好きなんです。好きで好きで。小さな集落がどんどん過疎化になっていくじゃないですか? そこに楽しいことを何か…。おこがましいんですけど、村おこしとかそういうあれじゃないんですけど、何かそういうことをやりたいなって」と笑顔で明かしていた。

編集部おすすめ