大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が1日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた。

 40歳の幕内・玉鷲(片男波)が、幕内同士の申し合い稽古で4番相撲取って2勝2敗。

勝った相撲では強烈なのど輪で相手を圧倒するなど、存在感を示した。さらに新十両の夢道鵬(大嶽)には身ぶり手ぶりでアドバイスを送り、ぶつかり稽古では胸を出した。「もったいない体の使い方をしていた。今は若いから大丈夫かもしれないが、肩などをケガをしそう。幕内・王鵬関も三段目・納谷も上がってほしい。一門は大事。上がってほしい」と、『昭和の大横綱』大鵬の孫兄弟で、一門の後輩のさらなる成長に期待を寄せた。

 自身は春場所で10勝挙げて、夏場所を東前頭3枚目の地位で迎える。上位総当たりが予想され「まずは横綱戦が組まれることが楽しみ。勝てたらさらに楽しみが増える」と、最年長金星へ意欲を示した。

 連合稽古を見守った芝田山親方(元横綱・大乃国)も「最年長の玉鷲は体のハリも良いし、バァーンと当たって、もっていった時の押し出しというのは見事なもの。番数は少なくても、そこにどうしても目がいってしまった」と興奮気味に話した。

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