大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けて綱取りの大関・大の里(二所ノ関)が4日、茨城・阿見町にある部屋で21番の相撲を取った。序盤は兄弟子の十両・白熊に右を差したが攻めきれず、寄り切られるなど精彩を欠いた。

だが師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)から助言を受けると徐々にペースを上げて終盤は立ち合いから圧倒するなど持ち味を発揮。17勝し「アドバイスを親方にいただいて少しは変わってきた」と手応えを口にした。

 2日の横綱審議委員会による稽古総見(国技館)では6勝10敗。部屋の稽古が休みだった3日には境川部屋に出稽古し幕内・平戸海(境川)と約20番とった。「出遅れている分しっかりと番数をこなせている。量ができていなかったので一昨日から今日まで良かったのではないか。最初の焦りは徐々になくなってきた」。1週間後の初日へ向け自信を取り戻してきたようだ。

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