短期免許で初来日したマイケル・ディー騎手(29)=ニュージーランド=が4日、東京9R・府中S(4歳上3勝クラス、芝2000メートル=13頭立て)でアスクカムオンモア(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎、父ブリックスアンドモルタル)に騎乗して、来日2週目の35戦目にして待望のJRA初勝利を挙げた。勝ち時計は1分57秒7(良)。
最内枠からまずまずのスタートを決めて、道中は6、7番手に構えた。落馬したカラ馬が一気に先頭へ駆けていったため、前半1000メートル通過は59秒2とペースが流れたなか、直線では外から堂々と抜け出す形に。ゴール前では内のカラ馬と並びながらフィニッシュして、「全然、内の馬は気になりませんでした」と涼しい表情で振り返った。
ウィナーズサークルでファンから祝福されて、「(勝てて)やっと落ち着きました(笑い)。レース内容としては最初に思い描いた通りに乗れました。中団につけて直線で外に出せて、しまいにいい脚を使ってくれました。そういう走りをしてくれた馬に感謝ですし、乗せてくださった関係者の皆様に感謝です。最初の週から時間はかかりましたが、勝つという最高の結果を出せてよかったですし、慣れてきたのかなというのもあります」と、マイクを手に活躍を誓った。