◆明治安田J2リーグ▽第14節 札幌2―4磐田(6日、大和ハウスプレミストドーム)

  J2札幌が今季ワーストとなる4失点で、3試合ぶりに黒星を喫した。ホーム・磐田戦は開始36秒に先制点を許し、前半25分までに3点を奪われた。

後半25分にも加点されて0―4と一方的な展開となる中、同32分に途中出場のFWサンチェス(30)がリーグ戦初ゴール。3分後にはDF家泉怜依(25)のヘディング弾と反撃するも、2―4で敗れた。

 序盤で試合を決定づけられた一戦に、1万4000人を超える本拠地の観客からは、ブーイングも飛んだ。センターバックの家泉は「自分が試合を壊してしまった」と重ねた失点に悔しさをあらわにした。劣勢を覆すべく、得点シーンを含め、後半30分以降は「後ろにいても意味がない」と前線にとどまり、ゴールを狙い続けた。最後まで戦う姿勢は示したが、大量失点が重くのしかかった。

 岩政大樹監督(43)は0―3の前半37分にFW2枚を代えるなど、流れを変えるための策は講じた。ただ今季14試合で6度目となる、開始11分以内の失点という序盤のビハインドをはね返すことはできなかった。岩政監督は「結果的に今年何度か起こっていることが、また起こってしまったということ」と課題を繰り返したことに苦言は呈したが、それ以上に「失点はどの試合でも起こりうること。そのあとの時間に、攻撃で狙っている形が出せなかったことが非常にもったいなかった」と、反撃の糸口が見えなかった前半途中までの戦い方を悔いた。

 ゴールデンウィーク4戦での勝ち点は4にとどまった。それでも指揮官は「結果はすべて僕の責任。

連戦の中でも代えられない選手たちが、最後まで歯を食いしばって戦っている姿に非常に胸を打たれた。振り絞ってよく戦ってくれた」と奮闘をねぎらった。順位は2つ落ちて14位に。自動降格圏の18位秋田との勝ち点差も3しかない。勝負の中盤戦へ、7日のオフを挟み、立て直しへの準備を進めていく。

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