◆第30回NHKマイルC・G1(5月11日、東京競馬場・芝1600メートル)

 新進気鋭の若手ジョッキーに注目だ。第30回NHKマイルC・G1は11日、東京競馬場で行われる。

4年目の佐々木大輔騎手(21)=美浦・菊川厩舎=は、アルテヴェローチェでG1初勝利を目指す。

 昨年、飛躍を遂げた佐々木が、感謝する須貝厩舎とのコンビでG1初制覇を目指す。チャーチルダウンズCで2着のアルテヴェローチェに今回も騎乗する関東のホープは、デビューした22年から9、68、77勝と勝ち星を伸ばしてきた。昨年は重賞初制覇を含む重賞3勝を挙げ、うち2勝が同厩舎の馬だった。佐々木は「お世話になっているので、大きいところで勝てたら恩返しになるのかなと思う。チャンスがある馬だと思います」と期待を持って大舞台に臨む。

 全187勝のうち須貝厩舎で最多20勝(2位は堀厩舎の14勝)を挙げる。2戦目でテン乗りとなったサウジアラビアRCで、アルテを重賞制覇へ導いた。「先生や助手さんから現場の声を詳しく教えてもらえるので、競馬につながっている。騎手としてはありがたいです」と離れた栗東の厩舎でも、綿密な意思疎通が好結果を生んでいる。

 マジックサンズと挑んだ皐月賞(6着)でクラシック初参戦。今回が6度目のG1騎乗となる21歳は「運もあると思いますし、なかなかG1は難しい」と厳しさを体感するが、「まだ勝っていないので大きなことは言えないですが、騎手になったからには一番を目指したい」。

憧れが増しているG1ジョッキーの座を、ここでつかみにいく。(浅子 祐貴)

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