卓球の世界選手権個人戦(17日開幕、カタール・ドーハ)の日本代表が7日、都内で合宿を公開。前回23年大会女子シングルス銅メダルの早田ひな(日本生命)は練習の中で盟友・伊藤美誠(スターツ)と打ち合った。
個人戦は17年から5度目の舞台。シングルス銅メダルを獲得した昨夏のパリ五輪後、痛めていた左腕の回復に努めてきた。まだ痛みがある時とない時があるとしながら「感覚としては戻ってきている」と状態を明かし、結果よりも目の前のやるべきことに集中した。その上で「卓球人生の中で一番、世界選手権という舞台を心の底から楽しめそうな大会」と胸を躍らせた。
前回23年大会では、準々決勝で当時世界ランク3位の王芸迪(中国)をフルゲームで撃破。第7ゲームを21―19の死闘だった。中国勢を倒してのメダル獲得は、日本勢同種目での58年ぶりの快挙となった。
卓球は、28年ロサンゼルス五輪では男女の団体がなくなり、混合団体が採用。男女のダブルスの復活も決まり、卓球界初の4種目での五輪出場の可能性も出てきた。パリ五輪でシングルス銅に加え、女子団体銀メダル獲得に貢献した早田は「女子団体がなくなるのはさみしいなという思いはあったけど、混合団体も入り、個人としては全ての(種目の)スキルを上げないといけない」と印象を語った。左腕の影響で今大会では1種目の出場だが、3年後の五輪に向けては「全ての種目で結果を出していくことが重要になる」と見据えた。