◆NHKマイルC・G1追い切り(7日、美浦トレセン)
このうえない助っ人が美浦に姿を見せた。前走のニュージーランドTで2歳マイル王のアドマイヤズームを差し切ったイミグラントソングは、新パートナーとしてルメールとコンビを組む。
7日は新鞍上を背に美浦の角馬場でじっくりと体をほぐすと、Wコースに移動して3頭併せの2番手を追走。5馬身ほど先行したヤマニンエンディマ(5歳3勝クラス)が直線で仕掛けられるなか、余力十分に馬なりで並びかけて6ハロン84秒0―12秒1でフィニッシュした。ルメールは「だんだんと加速してくれたし、コンディションは良かった」と状態の良さに自信を持つ。
開業5年目の辻厩舎は毎日杯(ファンダム)で重賞初制覇。その2週後にはイミグラントソングで2つ目の重賞勝ちと勢いに乗っている。「こういうチャンスがある馬でチャレンジできるのは光栄なこと」と指揮官が語れば、ルメールも「(前走で)G1馬に勝ちましたのでチャンスがあると思う」と好勝負を期待する。NHKマイルC7戦2勝、2着2回のルメールが辻厩舎の平地G1初挑戦に花を添える。(浅子 祐貴)