98年長野五輪のスピードスケート男子500メートル金メダリストの清水宏保氏が、4月16日に交通事故に遭い顔面骨折などの重傷を負って復帰した新濱立也(高崎健康福祉大職)らに“金言”を送った。
6日から宮崎でスタートしている日本スケート連盟の日本代表合宿にアドバイザリーボードの一員として参加している。
自身も2002年ソルトレークシティー五輪(米国)の前年10月にカナダ・カルガリーでの合宿中に交通事故に遭い腰を痛めた。それが響いて1000メートルの出場権は得られなかったとはいえ、500メートルでは銀メダルを獲得した。「僕は期間が短かったんで、オリンピックの約3か月前で2か月間練習できないというのがあったんですけど、それが人生の経験の糧になればいいなと、とらえていました。スケートを終わったあともそれは財産になっているので」と話した。
来年のミラノ・コルティナ五輪に向けて「メダルを取ってほしいですね。新濱選手もそうですし、若手にも育ってもらいたいなと。100%関わることはできないですが、ちょっとでも彼らのサポートになれば。何かのきっかけになれればと思います」と後輩たちを全力でバックアップしていく。