昨年の東京都知事選に出馬したAIエンジニアの安野貴博氏が8日、都内で記者会見を開き、夏の参院選比例代表に立候補すると表明した。

 自身が代表を務める政治団体「チームみらい」を設立。

比例選に3人、選挙区で7人など、計10人以上を擁立する方針を示した。安野氏は「地盤、看板、カバンもないチャレンジ」としつつ「勝機は十分にある」と意気込んだ。

 党の目標について「テクノロジーで誰も取り残さない日本を作る」とし、「国民の未来を明るくしたい」と語った。安野氏は昨年7月の都知事選で、5位となる約15万票を獲得。AIなどデジタルを駆使した選挙戦が注目された。

 ◇安野 貴博(あんの・たかひろ)1990年12月1日、東京都生まれ。34歳。東大工学部卒業後、外資系コンサル会社などを経てAIスタートアップを2社創業。デジタルを通じた社会システムの構築などを行う。SF作家としての顔も持つ。妻で編集者の黒岩里奈さんは都知事選でマイクを握り、政治家顔負けの演説で話題になった。

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