東京Vが8日、ホーム湘南戦(11日・味スタ)に向けて練習を行った。6日の横浜FC戦(2〇0)に先発した選手はリカバリーメニューを行い、その他の選手は7対7の実戦形式などで汗を流した。
横浜FC戦で1―0の後半アディショナルタイムにプロ初得点を決めた、明大から今季加入の大卒ルーキーFW熊取谷一星(くまとりや・いっせい)は、気持ちを新たに練習に臨んでいた。
初ゴールによる心境の変化を聞かれたが「練習でちょっとでも戻らなかったり、寄せるところで寄せなかったりとかしたら、調子に乗っているじゃないですけど、そういう感じで思われることもあるので。逆に自分自身の中で緊張感があったというか、あのゴールが逆に自分を慢心させないように、さらにもっともっとやるというところに目を向けてやりました」と振り返った。
言葉通り、実戦形式の練習でもまずはチームで求められているものを示した。湘南戦に向けた意気込みについても「戦う、走る、しっかり守備で戻るとか、ベースのところをやって、自分は生きていかないといけない。そこの姿勢に意識を向けてやっていきたい。それをやりながらも、自分の武器を出していかないと自分が出ている意味はないと思うので、両方ができるように。判断のところもそうですけど、体力的なところももっと向上させないといけない」と気を引き締めた。
昨年限りで明大サッカー部の監督を退任し、今年2月から東京Vの代表取締役副社長に転身した栗田大輔氏からは「一発屋になるなよ」という激励の言葉をもらったという熊取谷。おごることなくひたむきにプレーし、再び訪れるチャンスの時に向けて準備を続けていく。