東京Vが8日、ホーム湘南戦(11日・味スタ)に向けて練習を行った。6日の横浜FC戦(2〇0)に先発した選手はリカバリーメニューを行い、その他の選手は7対7の実戦形式などで汗を流した。
主力DF3人を欠いた状況に加え、日程面での休養日数に差があった中で勝利をつかんだ前節の戦いについて、城福浩監督は改めて「内容がよかったかというと反省することが多々あるんですけど、色々なものをエネルギーに変えられたこと、それをみんなで共有できたことは、サポーターの声援含めてよかったと思うし、普段悔しい思いをしている選手が攻守において存在感を示すこと出来たのは、チーム全員にとって背中を押されることだった」と振り返った。
その言葉通り、前節は今季初先発だったDF深沢が3バックの中央で奮闘し、MF稲見もボランチでハードワークを披露。5戦ぶりの先発だったFW染野は先制点を決め、その得点に開幕戦以来の先発だったFW松橋が絡むなど、途中出場でプロ初ゴールを決めたFW熊取谷を含めて出場機会の限られてきたメンバーの躍動が光った。
競争の激化が期待される状況だが、前節先発以外の選手で行われた練習の姿勢に指揮官は満足していなかった。「この前の試合を受けて、じゃあ今日の練習で、誰が本当に目の色を変えて、頭から湯気を出したのかというのは、僕は物足りないです。そういう意味では今日頭から湯気を出さないといけない選手がいたはずで、何人か。底上げが出来たとか、選手層が厚くなったと本当に言えるかどうかは、これは彼ら自身にゆだねられるものでもあるので。出ていた選手が次の指定席はないと思うこと、先発じゃなかった選手が、次にベンチに入れるかどうか分からないと思うこと、それを示すのは言葉じゃないです。練習なんですよ。という意味では、僕が求めるものからすると、まだまだまだ、くらいです」と、厳しいゲキで奮起を促した。