◆プロボクシング▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)8回戦 ○比連崎爽晏楽(判 定)ディオネル・ディオコス●(8日、後楽園ホール)

 日本スーパーフライ級4位・比連崎爽晏楽(ひれざき・そあら、28)=川島=が、ディオネル・ディオコス(31)=フィリピン=とのノンタイトル8回戦に判定勝ち、連勝を「7」に伸ばした。

 「難しい相手だった。

自分から仕掛ける試合をしたかったが、パンチを思うように当てることができなかった」と大差の3―0判定にも満足はしていない。初回から積極的に手を出し攻めたが、上半身を柔らかく動かすディオコスに決定打をなかなか打ち込めなかった。3回には「足を滑らした」ところにパンチが重なり不運にもダウンを取られた。それでもぺースを崩さずパンチを上下に散らしポイントを重ねていった。

 黒星は4年前の東日本新人決勝戦が最後。その後は白星を順調に重ね現在7連勝中だ。日本ランクも4位となり、いよいよタイトル挑戦を視界にとらえる。「この内容で4位はダメです。練習するしかありません。でも日本タイトルは必ず取りたい」と意気込む。

 元WBC世界スーパーフライ級王者の川島郭志会長も、タイトル挑戦が近いことを意識する。「きょうはあえてやりづらい外国人選手を用意した。

そういう相手にどうやって勝つのか。勝ち方を見たかった」と今後を見据えた準備だったことを強調する。専門家の指導の下、フィジカルトレーニングに取り組み、肉体改造にも取り組んでいる。「今のままでは足もとをすくわれるかもしれないが、ボクシングの力は確実についている。完成まであともう少し」と川島会長はまな弟子と挑む大舞台を見据えた。

 戦績は比連崎が12勝(1KO)2敗、ディオコスは18勝(4KO)9敗3分け。

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