◆第73回京都新聞杯・G2(5月10日、京都競馬場・芝2200メートル)

 第73回京都新聞杯・G2(10日、京都)でデルアヴァーが日本ダービーへの“切符”をつかみ取る。松永幹調教師にとって、ゆかりの深い血統馬だ。

19年リオンリオン以来、6年ぶり2度目の夢舞台へ「行きたいですね」と闘志をにじませる。

 仕上がりは良好だ。7日の最終追い切りでは、栗東・CWコースで6ハロン80秒5―11秒9。重い馬場を苦にせず上々の時計をマークした。「以前と比べてフォームが良くなった。頭の位置が低くなり、力強くなっている」。前走のひめさゆり賞では、大外をまくって豪快な差し切り勝ち。小回り福島から、広い京都外回りへのコース替わりも歓迎だ。

 05年天皇賞・秋を制した祖母ヘヴンリーロマンスは主戦を務め、調教師転身後に管理した母アムールブリエは交流重賞6勝。トレーナーの夢も背負い、フランケル産駒が躍動する。(戸田 和彦)

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