過去10年で単勝10倍以上の馬は【3―4―7―125】。勝率2・2%、連対率5・0%、複勝率10・1%。

数字はさえないが、2016年以降は毎年1頭は必ず馬券に絡んでいる。的中へ攻略は避けられないため、いかに絞り込むかが問題だ。

 〈1〉前走オープン以上〈2〉前走2~5着〈3〉キャリア4~6戦〈4〉前走上がりラスト3ハロン5位以内。上記の条件で絞り込むと【3―3―5―22】。勝率9・1%、連対率18・2%、複勝率33・3%と跳ね上がる。前走アーリントンC(今年からチャーチルダウンズC)、ファルコンS、ニュージーランドT組を加えると、今年の出走馬ではアルテヴェローチェ、コートアリシアン、パンジャタワー、ミニトランザットの4頭が該当する。

 パンジャタワーは前走1番人気に支持され、G2を勝っている芝1400メートルで4着。人気落ちは間違いない。前走は休み明けのぶん伸びきれなかったが、最後にエンジンが掛かるとゴール寸前まで前に詰め寄っていた。ひと叩きして広い東京・芝コースなら能力全開だろう。

 単勝10倍以上の3着以内馬をみると、有馬記念を制している馬を母の父に持つ馬が好走しており、母の父ヴィクトワールピサはプラス材料。さらに11番枠は【3―0―0―6】と単勝10倍以上での勝ち馬すべてを出している“最強枠”。

18年に1番人気ながら12着に終わった父タワーオブロンドンの無念を晴らすチャンスだ。(編集委員・小松 雄大)

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