◆陸上 関東学生対校選手権第2日(9日、相模原ギオンスタジアム)

 女子1部400メートル決勝が行われ、日本学生記録(51秒71)を持つ日体大のフロレス・アリエ(3年)が52秒82の大会新記録で優勝した。

 フロレスは前日(8日)の準決勝で、2018年に広沢真愛(日体大)がマークした53秒45の大会記録を7年ぶりに更新する53秒32をマーク。

勢いに乗る新鋭は、連日の大会記録更新となった。「決勝はタイムより順位を狙っていたので、順位を意識している中でのタイムだと思います」と冷静にレースを振り返った。

 フロレスは現在、日本国籍の取得を申請中で、3日の静岡国際女子400メートルで日本記録(51秒75、丹野麻美)より速い51秒71をマークして優勝。9月の東京世界陸上出場を狙う逸材だ。父はペルーと日本、母はペルーとイタリアにルーツを持ち、自身は静岡・浜松市出身でペルー国籍。7月に行われる主要選考大会の日本選手権には「(国籍取得は)間に合うと聞いています」と話している。開催国参加標準記録(51秒74)を突破しており、今後のさらなる活躍が期待されている。注目度が上がっていることに関して「たくさんの人に支えてもらっていると考えたら、それを競技につなげられると思います」と前向きに話した。

 今大会では400メートルのほか、200メートル、1600メートルリレーにエントリー。勢いに乗って3冠を目指す。

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