JRAは5月10日、09年に皐月賞を制したアンライバルドが9日に死んだと発表した。19歳だった。

現役引退後は、北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションにで種牡馬として供用されていた。

 サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの秋山達也営業部長は「昨日5月9日の14時頃、手入れを行うため洗い場へ移動した際に足を滑らせ転倒しました。すぐに獣医師による診療を受けましたが、右後脚を骨折しており予後不良との診断により安楽死の処置が取られました」とコメント。「大変ファンの多い馬で、とても残念に思っています。同馬の関係者ならびに同馬を応援して下さったファンの皆さまのご厚情に対し、深く感謝申し上げますとともに、同馬の冥福を心よりお祈りいたします」と追悼した。

 アンライバルドは父ネオユニヴァース、母バレークイーンの間に生まれ、1996年の日本ダービー馬フサイチコンコルドの弟。栗東・友道康夫厩舎から08年10月にデビューV。この一戦には2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ、4着スリーロールスと後のG1好走馬が出走し、5着エーシンビートロンも重賞を勝っており、「伝説の新馬戦」と呼ばれた。2戦目の京都2歳Sは3着に敗れたが、そこから3連勝で牡馬3冠初戦を制した。種牡馬としては16年ファルコンSを制したトウショウドラフタを出した。

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