東京11R・エプソムカップ・G3・馬トク激走馬=シュトラウス

 2月の白富士Sで2歳時の東京スポーツ杯2歳S以来、約1年2か月ぶりの勝ち星を挙げたモーリス産駒。向こう正面の入り口で先頭に立ち、そのまま押し切る強い競馬だった。

旺盛な前進気勢を抑え切れないシーンもありつつの1馬身1/4差の完勝に北村宏司騎手は「うまくいかないところもあったけど力を抜かずまっすぐに走れた」と一定の評価を与えていた。

 前走後は4月15日に外厩・ノーザンファーム天栄から帰厩し、美浦のWコース、坂路をまじえ、時計6本。武井調教師は「順調。おとなしすぎるくらい。ただ、前回も調教は大丈夫だったけど、レースでテンションが上がっていた」と慎重な構えだが、落ち着きが出てきたこと自体はマイナスにならない。

 パワー十分の走りだけに水分を含んだ馬場は大歓迎で、“行く気”が軽減される意味でも雨は好材料になり得る。東京1800メートルはベストの舞台で、内めからスムーズに運んで、押し切る競馬を描く。

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