◆ラグビー リーグワン ディビジョン2 第14節 花園38―7愛知(10日・刈谷)

 最終14節が行われ、花園(旧近鉄)が首位・愛知(旧豊田自動織機)に6トライを奪うなど38―7と快勝した。3トライ差以上をつけて勝ち点5を獲得し、7連勝。

入替戦進出圏内の2位でレギュラーシーズンを終えた。1年での1部復帰がかかる入替戦では、三重(旧ホンダ・1部11位)とホーム&アウェー方式で対戦する。

 1部最短復帰への道を、自力でこじ開けた。引き分け以下なら3位・東葛の結果次第だったが、6トライを奪って快勝。向井昭吾ヘッドコーチ(63)は「ターゲットにした結果が得られて非常に良かった」と、入替戦進出に表情をほころばせた。

 前半12分に先取点を許したが、3分後に同点トライを奪った。その後は愛知に得点を許さず、前後半3トライずつをマークする盤石の試合運び。2トライでプレーヤーオブザマッチに輝いたWTB片岡涼亮(27)は「(先取点を取られても)動揺することなく自信を持ってやるべきことをやろう、と。FWが頑張ってくれたおかげで流れが来た」と白星に胸を張った。

 昨季主将として降格を味わったフランカー野中翔平(29)は2週間後の入替戦に向け「特別に思いすぎずに。チームの成熟度にアプローチしていく」と静かに闘志を燃やした。ゲーム主将でトライも挙げた元オーストラリア代表SHウィル・ゲニア(37)は、試合後の会見で両手で「バン!」と机をたたき「待ちきれない! このためにやってきた」と目をギラつかせた。

開幕3戦勝ちなしがウソのように最後は7連勝。勢いのままに三重を下し、物語を完結させる。(森口 登生)

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