◆陸上 関東学生対校選手権最終日(11日、相模原ギオンスタジアム)

 男子1部ハーフマラソンが行われ、山梨学院大のブライアン・キピエゴ(3年)が1時間1分15秒(記録は速報値)の大会新記録で3連覇を果たした。序盤から独走し、昨年、自身が東京・国立競技場周辺コースでマークした1時間1分38秒の大会記録を更新した。

 1時間4分16秒の2位に早大の工藤慎作(3年)が続いた。3位は順大の森本喜道(4年)だった。

 午前9時15分スタートの男子1部ハーフマラソンの前に、午前8時スタートで行われた男子2部ハーフマラソンでは大会運営が序盤のトラックの周回数を誤るミスが発生。スタート直後、本来はトラック(400メートル)を4周してロードに出るはずが、大会運営が3周で選手を出してしまったため、距離が400メートル短くなった。順位は認められるが、記録は参考扱いになる。レースは、駒大の帰山侑大(4年)が1時間1分42秒(記録は参考)で優勝した。男子1部ハーフマラソンは正規のコースで開催された。

 関東学生陸上競技連盟が主催する関東学生対校(通称、関東インカレ)は1919年に第1回大会が行われ、今年が第104回。1920年に始まり、今年1月に第101回大会が行われた同連盟主催の箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。

女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

 関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ上半期のビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝で連覇した青学大、同2位の駒大、同3位の国学院大など駅伝をメインに強化している大学は2部。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。

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