◆第42回エプソムC・G3(5月10日、東京・芝1800メートル、稍重)
今年から日程が繰り上がった第42回エプソムC・G3(東京)は、6番人気のセイウンハーデス(幸)が稍重の馬場で1分43秒9のコースレコードをたたき出した。
驚異のコースレコードで完全復活を遂げた。
競走馬にとっての不治の病を克服した。23年の七夕賞で重賞初制覇を飾った後、右前脚の屈腱炎が判明。約1年5か月の休養を余儀なくされた。昨秋に復帰してチャレンジC(5着)、京都記念(8着)は振るわなかったが、体が絞れた3戦目で結果を残した。発症直後を振り返った橋口調教師は「飛躍をしていくところだったので、すごく残念でした。今は脚元は全く問題ありません。馬がよく頑張ってくれたと思います」とたたえた。
◆セイウンハーデス 父シルバーステート、母ハイノリッジ(父マンハッタンカフェ)。栗東・橋口慎介厩舎所属の牡6歳。北海道浦河町・鮫川啓一氏の生産。通算14戦5勝。総獲得賞金は1億7403万5000円。主な勝ち鞍は七夕賞・G3(23年)。馬主は西山茂行氏。