◆陸上 関東学生対校選手権最終日(11日、相模原ギオンスタジアム)
男子2部ハーフマラソンは駒大の帰山侑大(4年)が1時間1分42秒(記録は参考)で優勝し、「本当にうれしいです。優勝を自分でとったことはなかったので、最初で最後の関東インカレで良い思い出になりました」とすがすがしい表情で話した。
レースは駒大の主将・山川拓馬(4年)が集団を引っ張って展開。副主将の帰山は「ラストスパートまで、耐えて、耐えて最後にって考えていました」と計画的に試合を運び、周回コースのラスト1周で集団の人数が減った段階で「予定よりも早く仕掛けたが、うまくいった」とスパートに成功。引き離して逃げ切った。
帰山は4月25日に日本学生個人選手権で1万メートルを走ったばかり。疲労はたまっており「練習できつくて離れてしまったり、なかなか調子を合わせてくることが難しかった」と明かす。それでも最上級生として高い意識を持って練習に取り組み、「ここまで経験してきた中で、どうやったら少しでも調子を上げられるかなって考えた。何とか走りきれるように調子を戻してきました」と努力し、優勝を勝ち取った。
駒大は今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)で総合2位。帰山も1区2位と快走した。今季の学生3大駅伝でも優勝候補の一角におされる駒大で、最上級生として迎える新シーズン。
同レースは定刻の午前8時にスタートしたが、大会運営が序盤のトラックの周回数を誤るミスが発生。スタート直後、本来はトラック(400メートル)を4周してロードに出るはずが、大会運営が3周で選手を出してしまったため、距離が400メートル短くなった。順位は認められるが、記録は参考扱いになる。