◆大相撲 ▽夏場所初日(11日、東京・両国国技館)
元大関で西幕下14枚目・朝乃山(高砂)が白星発進した。東同14枚目・千代虎(九重)を押し出し、「今日も前に出て、けがなく終われたことが良かった」と汗を拭った。
朝乃山は春場所で昨年7月の名古屋場所で負った左膝前十字靱帯(じんたい)断裂から4場所ぶりに復帰。西三段目21枚目で7戦全勝し、三段目優勝を飾った。両国国技館での取組は昨年1月の初場所以来、1年4か月ぶり。「やっぱり国技館で相撲取るっていうのは、一段も二段も違います。(国技館に)入っていくこと自体が久しぶりだったので、出待ちから声をかけていただいて力になりましたし、すごくうれしかったです」と、しみじみと語った。
幕下15枚目以内に入ったことで、今場所で7戦全勝なら関取復帰が見えてくる。元大関は「ないと言ったらウソなんですけど、できるだけ意識しないようにしたい。この5月(夏)場所に向けてやるべきことをやってきたので、悔いのないように思い切っていく」と足元を見据えた。