◆陸上 関東学生対校選手権最終日(11日、相模原ギオンスタジアム)

 男子2部5000メートル決勝が行われ、創価大のスティーブン・ムチーニ(3年)が13分32秒59で優勝した。国学院大の野中恒亨(3年)が日本人トップの全体5位。

青学大の折田壮太(2年)が日本人2位の6位だった。

 国学院大の主力の野中は「(今大会)国学院大としては少し悔しい状況になってしまっていたので、最低でも、日本人トップは取って悪い流れを断ち切ろうと思っていた。まずそこを達成できたのは良かったと思っています」と冷静に話した上で、5位という結果に悔しさもみせた。「留学生に負けている。僕の役割は留学生に果敢に挑んで、勝たなければいけない。まだ、力が足りなかったと思います」と強い向上心も見せた。

 国学院大は昨季の学生3大駅伝では出雲駅伝と全日本大学駅伝で快勝し、箱根駅伝は3位。「ここから駅伝に向けて、チームで気持ちを切らさずにやっていきたい」と野中はチームの思いを代弁するように話した。

 関東学生陸上競技連盟が主催する関東学生対校(通称、関東インカレ)は1919年に第1回大会が行われ、今年が第104回。1920年に始まり、今年1月に第101回大会が行われた同連盟主催の箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。

1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

 関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ上半期のビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝優勝の青学大、同2位の駒大、同3位の国学院大など駅伝をメインに強化している大学は2部。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。

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