◆陸上 関東学生対校選手権最終日(11日、相模原ギオンスタジアム)
男子1部5000メートル決勝が行われ、城西大のヴィクター・キムタイ(4年)が13分31秒83で優勝。僅差の2位に13分32秒34で早大の鈴木琉胤(るい、1年)が続いた。
昨年12月の全国高校駅伝1区で日本人最高記録の区間賞を獲得し、早大入学直前の3月は5000メートルでU20日本歴代3位の13分25秒59をマークと勢い抜群で早大に加入。1年目から高い注目度だが「注目されているからこそ負けてはいけないですし、逆に情けないレースはできない。力に変えられるところは変えて、精神的にはシャットアウトしてレースに臨みたい」と1年生とは思えない、堂々とした心構え。大学でのトラックレースの目標記録については「1、2年目はそこまでタイムにはこだわらず、3年目でタイムを上げたい。まずは淡々と出るレースで順位をとっていって、強い選手を目指したい」ときっぱり話した。
関東学生陸上競技連盟が主催する関東学生対校(通称、関東インカレ)は1919年に第1回大会が行われ、今年が第104回。1920年に始まり、今年1月に第101回大会が行われた同連盟主催の箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。
関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ上半期のビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝優勝の青学大、同2位の駒大、同3位の国学院大など駅伝をメインに強化している大学は2部。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。