◆陸上 木南記念 (11日、大阪・ヤンマースタジアム長居)

 女子100メートル障害決勝で、昨年のパリ五輪代表の田中佑美(富士通)は12秒93で優勝した。

 東京世界陸上(9月)の参加標準記録(12秒73)には届かなかったが、4月の織田記念の決勝を右脚の違和感で欠場した心配を吹き飛ばす快走に田中は、「織田記念は無念の決勝棄権ということで、日本選手権までに2本しっかり走る経験をしておきたくて出場した。

予選(12秒95)、決勝で12秒9くらいでそろえられればいいな、と思っていたのである程度、達成はできた。ただ、練習を積んだ割には体は動いていたので、8台くらいは出したいなというのがレース直前の気持ちだったので、そこに届かなかったので、少し悔しい気持ちになりました」と振り返った。

 今後はセイコー・ゴールデンGP(5月18日、国立)、アジア選手権(5月27~31日、韓国・クミ)に出場する。「アジア選手権も4試合目になるので満身創痍(そうい)だとは思うんですけど、国内だと同じレベルで争って気持ちを擦り減らすというか緊張するんですが、海外は少し思考が違うというか、そういった面でいい記録を狙いながらリフレッシュできればいいな」と前を向いた。

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