◆明治安田J1リーグ ▽第16節 清水2―2町田(11日・IAIスタジアム日本平)

 町田はアウェーで清水と対戦し、2―2で引き分けた。前半21分にFW西村拓真が先制点を決めたが、後半21分にPKから同点。

すぐに勝ち越したが、同39分にFWドウグラス・タンキに同点弾を献上した。

 チームは引き分けたが、西村は存在感を発揮した。まずは前半21分、「(ナ)サンホの素晴らしいボールに合わせるだけでした」と、FWナサンホの左クロスを頭で合わせてゴール左へ。自身の得意な左クロスからの形で、今季チームトップの5得点目を沈めた。さらに同点にされた直後の後半22分には、右サイドから「速いクロスを入れようと思った」とクロスを試みると、相手選手に当たった球はゴール前に浮き、DF林幸多郎がそれを頭で押し込んだ。前節の京都戦(1●2)で5試合ぶりに復帰したアタッカーが、復活を印象づけた。

 この試合は2得点5アシストを記録し攻撃の柱として活躍していたFW相馬勇紀がけが、日本代表DF中山雄太もベンチ外と、両主力が欠場した。しかし、「“誰が抜けた”から、そのサッカーが出来なくなるとかではなくて、“誰が出ても”町田のサッカーを体現できるようにしていくことが必要」と西村は語ると、「今、前線の距離感が良い。前進している。自分たちから意図的に攻撃も出来ましたし、みんながつながっていたかなという印象はあります」と手応えも示した。

 反省もある。この日はボランチが前後に動き回ることでセカンドボールの回収などで優位に立つ中、西村は「もう少し攻撃でもボールを持てる時間は多くあると思うし、そっちの方が相手は嫌だと思う」と、相手陣内でボールを保持する時間が少なかったと指摘。

「ゴールにより速くというのはありますけど、相手が来ていないにも関わらず、距離感がぼくらは良いにも関わらず、失うのはちょっともったいない。もっとみんなが自信を持って、焦らずやることもオプションの1つかなと思います」と改善点を話した。

 その上で、「悲観する内容ではなかったのかなと思います。しっかりみんなでまとまってやれれば、僕らは勝てると思う。ばらばらにならないようにしたい」と次戦の柏戦(17日・Gスタ)へ向けて切り替えることを強調した。

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