◆明治安田生命J2リーグ 第15節 富山1―1大分(11日、富山県総合運動公園陸上競技場)

 カターレ富山は、1―1で7位の大分トリニータに引き分け、順位は15位となった。前半23分にMF松岡大智(26)が豪快なロングシュートを決めて先制したが、後半15分にバックパスをカットされて失点。

3月9日に勝利して以来、11戦勝ちなしとなった。

 ゴール裏には激励の横断幕が掲げられ、4854人のファンが後押ししたが、声援に応えることはできなかった。小田切道治監督は「こんな状況ですが、多くのサポーターが応援してくれて感謝しています。この状況を打開できるように、しっかりと次に向けて準備していきたい」と前を向いた。

 勝利は逃したが、今季2試合目の出場となったGK平尾駿輝(21)は好セーブを連発。スタンドからは「平尾コール」もわき起こった。「クロスやセットプレーが強いチームなので、自信を持って出ようと決めていた。失点場面ではボールに触れたけど、入ってしまった。責任を感じています」と振り返った。

 2か月あまり勝利から見放され、記者会見で今後の打開策を聞かれた小田切監督は「全てが悪いわけではなく、自分たちで主体的のボールを動かす部分は、試合を重ねるごとに良くなっている」とした。その上で「シュートは数、質ともに改善したい。守備ではアグレッシブにボールを奪いに行くのは変える必要がない。

今までのサッカーをやり続けながら、勝てるように持っていきたい」と続けた。昨年から積み重ねてきたサッカーで勝機を見いだす。(中田 康博)

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