アウェーで、守護神が仁王立ちした。広島の日本代表GK大迫は前半14分、相手FWデニスヒュメットのダイレクトボレーを横っ飛びでセーブ。

こぼれ球に再び右足を合わせられたが、外へはじきだして雄たけびを上げた。G大阪は前半22分に1人退場した中で、その後も果敢に攻め込んできたがゴールは割らせず。「守備面ではいい感覚がつかめている。今のベースを続けていきたい」と2試合連続の「1―0」勝利を誇った。

 日本代表にも毎度選ばれる安定感は抜群だ。ミハエル・スキッベ監督も「なんと言っても今日は敬介。日本でNO1のゴールキーパーということを示してくれた」と、この日のプレーに感服。代表活動では鈴木彩艶(ざいおん)が主戦で出場しているが、リーグで2番目に少ない失点数11を誇るチームを力強く支え、日々牙を磨く。

 母の日に今季初のリーグ戦3連勝を飾り、大迫は「勝利を届けられたことがなにより。後でゆっくり連絡しようと思います」と優しく笑った。「チームとしては複数得点を取ってもっと優位に試合を進めていければ」。2位に終わった昨季を超えて、今季こそ王座奪還へ。

広島には心強い最後のとりでがいる。(森口 登生)

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