◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・フェルナンド・マルティネス (判定) 同級6位・井岡一翔●(5月11日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチは、同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が挑戦者の同級6位・井岡一翔(志成)に判定勝ち。初防衛に成功した。

 戦績は、33歳のマルティネスが18戦全勝(9KO)、36歳の井岡が31勝(16KO)4敗1分け。

 10回に左でダウンを奪いながら、最大7ポイント差をつけられて敗れた井岡は試合後、「これで引退しますという感情ではない」と現役を退く意思がないことを明かした。

◆井岡に聞いた。

 ―判定を聞いて。

 「最後にダウンを取って、今回も負けている感じはなかったが、勝っているか客観的には見られていない。あっという間の12ラウンドで、勝っていたらいいなという感じだっった」

 ―結果を受けて。

 「結果が全て。負けたのは素直に悔しい。期待に応えられなかったのは素直に悔しい。ただ、ああすればよかったとかという思いはなく、一瞬一瞬に全力を出した。やりきったという思いはある」

 ―前回は涙を流して悔しがった。

 「熱くなるところはあったが、やってきたことは出せた。

やりきったことに、涙を流すほどではない」

 ―36歳という年齢で、今後については?

 「36歳になって引退かな…という気持ちはないですね。これで引退しますという感情はない」

 ―家族の反応は?

 「長男(磨永翔くん)は『パパは倒したのに何で負けたの?』と言っていた」

 ―マルティネスとの3度目の対戦はある?

 「僕たちだけの思いで実現するものではない」

 ―階級を上げる選択肢は?

 「引退しようという気持ちはないが、バンタム級でやろうとかは考えていない。この試合に賭けていたので、先のことは考えてはいない」

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