◆明治安田J1リーグ▽第16節 鹿島2―1川崎(11日・国立)

 J1首位の鹿島は川崎に2―1で競り勝ち、6連勝で首位の座を守った。0―1からMF舩橋佑、FW田川亨介のゴールで逆転した。

 採点と寸評は以下の通り。

鬼木達監督【6・5】いつも通りに、普段通りに、ただただ勝ちたい一心でタクトを振って6連勝

GK早川友基【7・0】シュート17本を浴びながら、右も左も上も下も止めた。反応速度を生かした守備範囲が広い。世界史の試験範囲ぐらい広い

DF小池龍太【6・0】インテリジェンス。戦術理解度が高いというよりも、戦術を自ら創出しているイメージ

DF植田直通【6・0】エリソンには手こずったが、ゴール前ではバリアを築く。最少失点で耐えたことは大きかった

DFキムテヒョン【6・0】最後は×が出ながらも強行出場、ゴールを守り抜く。後手に回らない、先手のディフェンスで存在感

DF安西幸輝【6・0】GKが飛び出したけど触れない、絶妙クロスが1点目の起点に

MF三竿健斗【5・5】守→攻に転じたい場面で遅れが発生。スピード感を前面に出した川崎の攻撃にも相性が悪かった

MF舩橋佑【6・5】同点ゴール。川崎最大の「たられば」は、前半をゼロで終えていたら、だろう。指揮官が口酸っぱく求める「点が取れるボランチ」への一歩を踏み出す

MF荒木遼太郎【5・5】狭いエリアで受けることはできたが、体勢が悪くその次につなげることができず

MFチャヴリッチ【6・0】裏のスペースは消されるも、それならばと足元の球さばきで得点関与。多才かつ多彩

FW鈴木優磨【7・0】圧巻の2アシスト。技術とパッションでナショナル・スタジアムを支配。

MOM

FWレオセアラ【5・5】シュート3本を放つもキレが足りず不発。自ら交代を申し出てピッチを後に

MF知念慶【6・5】後半開始時IN。はがされまくった前半を、デュエル力で修正。ベンチスタートだが、立場は決して控えじゃない

MF松村優太【6・0】後半開始時IN。音速ドリブルで約6万人の度肝を抜く。闘う姿勢も示した

FW田川亨介【7・0】後半17分IN。脇目も振らない飛び出しから決勝点。試合後は「考えすぎていた。言い方があってるかわからないけど、感覚でいく」とコメント。直感は理論より鋭し

MF樋口雄太【―】後半31分IN。サイドハーフで投入も、舩橋がつったことで2分でボランチへ。緊急配置転換にも柔軟対応

DF津久井佳祐【―】後半33分IN。

頭を打つ場面がこの1週間以内であったため、念のためヘッドギア着用だったとのこと

中村太主審【6・0】簡単には吹かない基準で一貫。選手が基準に順応した(選手に順応させた)ことで、高強度の試合に

※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ(採点・岡島 智哉)

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