◆明治安田J2リーグ 第15節 磐田1―0藤枝(11日・ヤマハスタジアム)
ジュビロ磐田が1―0で藤枝MYFCとの「蒼藤決戦」を制して2連勝を飾った。スコアレスドローかと思われた後半アディショナルタイム5分にMF倍井謙(24)が倒され、FWマテウスペイショット(29)がPKを沈めた。
最後まで諦めない姿勢が磐田に勝利を呼び込んだ。0―0のまま迎えた後半49分、左サイドでボールを受けた倍井が前を向く。切り返しでマークを振り切ってエリア内に侵入。そこで倒され、PKを獲得だ。「仕掛ければ何か起こると思った」。前節・札幌戦で2得点して波に乗る背番号71が大仕事をやってのけた。
これをペイショットが左隅へ豪快に蹴り込んだ。スタンドに集まった1万2261人を沸かせて「決められてよかった」とニッコリ。愛知県出身で、名古屋から今季加入した倍井も「ダービーは初めての経験。楽しいですね」と目を細めた。
完封勝利も、ホームでの白星も3月末の千葉戦以来だ。
お互いの意地がぶつかり合う「蒼藤決戦」をものにして、次はホームでいわきを迎え撃つ。「チームがいい方向に進んでいる」と倍井。この勢いで白星を重ねて行く。
(里見 祐司)