世界最大のプロレス団体「WWE」は11日(日本時間12日)、FMW、新日本プロレスなどで活躍したサブゥーさん(本名・テリー・ブルンク)が亡くなったことを伝えた。60歳だった。

 サブゥーさんは、1964年12月12日、米デトロイト出身。叔父で伝説の悪役レスラー、ザ・シークに弟子入り85年にプロレスデビュー。91年11月にFMWへの参戦で初来日。以来、椅子、机にのせた敵へ向かってのムーンサルトプレスなど想像を絶する全力のラフファイトで人気を獲得した。

 93年10月にはECWで同団体の世界ヘビー級王座を奪取。テリー・ファンクさんとの抗争でトップレスラーとして活躍。以来、多くのインディー団体でトップを張り「インディーの帝王」と呼ばれた。さらにWCW、WWF(現WWE)、新日本プロレス、全日本プロレスなど日米のメジャー団体にも参戦。95年には新日本でIWGPジュニアヘビー級王座を奪取している。

 2004年には、病気のため長期欠場を余儀なくされたが、05年には復帰を果たし、WWEが開催したECWワン・ナイト・スタンドで復帰し、テリー・ファンク、シェーン・ダグラスとの3WAY有刺鉄線デスマッチで勝利し06年にWWEと契約したが7年5月に同団体を解雇された。 以後、日米で様々な団体、興行に参戦していたが今年4月18日にラスベガスで引退試合を行っていた。

 WWEは公式ホームページでサブゥーさんの訃報を「深い悲しみに暮れています」と伝え、レスラー人生を「ECWで全米的スターとなりました。

ECWでは、椅子から飛び降りたり、相手をテーブルや有刺鉄線に突き飛ばしたりするなど、ハードコアレスリングのパイオニアとして活躍しました」と功績をたたえた。さらにWWEでは「レイ・ミステリオと世界ヘビー級王座を、ジョン・シナとWWE王座を争うなど、注目の試合に出場しました」とし「最大の功績の一つは、ECWオリジナルズのメンバーであるサンドマン、トミー・ドリーマー、ヴァン・ダムと共に、故郷デトロイトで開催されたレッスルマニア23で8万人以上のファンの前で勝利を収めたことです」としのび「WWEは、ご家族、ご友人、そしてファンの皆様に謹んでお悔やみ申し上げます」と追悼した。

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