◆第20回ヴィクトリアマイル・G1(5月18日、東京競馬場・芝1600メートル)

 破竹の勢いで重賞ホースに駆け上がったシランケド(牝5歳、栗東・牧浦充徳厩舎、父デクラレーションオブウォー)が不気味だ。2勝クラス、3勝クラスを連勝し昨年10月にオープン入りを果たすと、4か月半ぶりとなった前走の中山牝馬Sで重賞初制覇。

外、外を回りながら中団から長くいい脚を使って差し切った。新馬戦を除けば馬券内を外しておらず、まだ底を見せていない。

 ヴィクトリアマイルと同舞台のNHKマイルCは、前半600メートル通過が33秒4のハイペースで、3着までがすべて4角9番手以下と完全な差し決着。勝ち時計も1分31秒7と速かった。前に行きたい馬が一定数いる今回もペースは流れそう。控えて差す競馬が板についてきたこの馬にチャンスがありそうだ。

 中京、小倉、福島、新潟、中山と5つの競馬場で勝利。レースの上がり3ハロンはすべてメンバー3位以内とコースを問わず、どの位置からでも確かな末脚を使う。マイルは初だが、直線の長い東京なら十分に対応できるとみている。上昇一途の5歳牝馬から一発気配が漂う。(山本 理貴)

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