昨年のJRA総合、さらに2歳リーディングサイヤーに輝いたキズナ(牡15歳)の“2冠”を記念して建てられた銅像の除幕式が5月12日、鳥取県伯耆町の大山ヒルズで行われた。式にはノースヒルズの前田幸治代表、現役時代に管理した佐々木晶三調教師=栗東=、主戦だった武豊騎手=栗東・フリー=などが参加した。

 式が行われる前には武豊騎手がデビューの時を待ち、育成されている2歳馬の調教に騎乗した。コンタクトを取ったのはキズナ産駒のマイバレンタイン(牡、栗東・池江泰寿厩舎)と、話題の新種牡馬コントレイル産駒のクールマイユール(牡、栗東・福永祐一厩舎)の2頭だった。

 武豊にとっては現2歳世代に騎乗するのは初めてだったが、特に注目を集めたのはクールマイユール。緑に囲まれた大山ヒルズの坂路を単走で、ゆったりと登坂。まだ幼い面を見せる場面もあったが、「1頭でどうとかは分からないけど、この馬はまだ非力なタイプかな。手脚の軽さは感じました」と冷静に分析した。

 すでに栗東でゲート試験には合格しており、斎藤慎ディレクターからは6月8日の東京・芝1400メートルで、武豊騎手とのコンビでデビューすることも発表された。8日は現2歳世代の新馬がスタートする週。ディープインパクトを祖父に持つコントレイル産駒の「開幕週」にいきなり、レジェンドとの豪華コンビが実現しそうだ。

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