J1川崎の長谷部茂利監督とMF伊藤達哉が12日、オンラインで報道陣の取材に応じた。

 アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)を終えてから、初のリーグ戦となった11日の鹿島戦(1●2)は国立で敗北。

前半7分にセットプレーから早々に先制するも追加点が奪えず、首位の相手に逆転負けを喫した。

 一夜明けて、長谷部監督は「1―0で勝っている状況で、自分たちが無理して入っていくよりも、もう少し相手を紛らわすという、そういう観点でボールを動かしても良かった」と反省。今季の序盤は堅守を武器にしたが、ACLEの準々決勝から4戦連続で2失点を許していることから「偶然だとは思いますけど、2失点が続いているのは改善の余地有りですね。もう少し相手の攻撃を抑制というか、シュートに持ってこられないようにしなければいけない。形と回数。そういうところにもう一度注意深く取り組んでいきたい」と話した。

 次節に対戦する横浜FCは今季からJ1に昇格。前節の福岡戦(1〇0)では連敗を3で止め、勢いに乗って臨んでくる。伊藤は「自分としては対戦相手がどうこうというのは1回置いといて、ACL決勝で負けて、Jリーグ再開した1試合目、鹿島に国立で負けてというのが続いている。リーグ戦でもなかなか勝てていない」とリーグ戦で6試合勝ち無しの現状に言及すると、「相手がどういうチームや状況かは置いといて、自分たちの全力を尽くして、何が何でも勝ちたい」と強調した。

 長谷部監督も「昇格組や前節勝っているというのはあまり両方とも関係ない。実際、清水エスパルスさんとやったときは苦戦した。

昇格組であろうが上位に顔を出して行けているチームはある」と警戒を怠らない。その上で、ACLEを終えてから初のホームでの一戦へ向けて「ずっとアウェーが続いていて、サウジアラビアでは特に大遠征で来ていただいて本当に力になりました。その恩返しじゃないですけど、久しぶりになってしまう勝利を届けたいなと思います」と力を込めた。

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