◆大相撲夏場所4日目(14日、東京・両国国技館)

 西序ノ口25枚目・兎富士(伊勢ケ浜)が、東序ノ口23枚目・橋本(出羽海)を寄り切って、初白星を挙げた。しこ名にちなんだウサギのぬいぐるみを片手に応援するファンの声援を力に白星をつかみ、「勝てたのでうれしい」と笑顔で振り返った。

 兎富士は先場所前相撲で初土俵を踏み、今場所から番付にしこ名が載った。それと同時に佐藤改め兎富士に改名。「ウサギのようにぴょんぴょんと番付を上げられるように」という願いを込め、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が名付けたという。自身もしこ名を気に入っており、「うれしい。ウサギは珍しいと言われる」と話した。

 182センチ、123キロと恵まれた体格の15歳だが、趣味はゲーム動画などを見るネットサーフィンで、スポーツ経験はなし。入門のきっかけは部屋付きの楯山親方(元幕内・誉富士)の誘いで、「進路で悩んでいた時に声を掛けていただいて、自分がどこまでいけるか試したくて入門を決めた」と説明した。

 入門したばかりで部屋の環境にもまだ慣れないというが、「いけるところまでいけたら」と、ぴょんぴょんと番付を駆け上がる将来を夢見た。

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