◆大相撲夏場所4日目(14日、東京・両国国技館)
右膝の手術から復帰3場所目の西幕下51枚目・矢後(押尾川)が西52枚目・若雅(二子山)を押し出して2連勝とした。
胸を真っ赤にして花道を引き上げてきた。
「かなり激しかったですね」と苦笑いの矢後。「(調子は)悪くはないですよ」の言葉通りの粘り腰。「最後は体が伸びきってしまった。勝ちを拾った感じですね」と話した。
休場して序二段まで落ちた時、最悪の事態が頭をよぎったのは事実だ。しかし、目の前にはいつも39歳まで現役を続けた師匠の押尾川親方(元関脇・豪風)の背中があった。「師匠のように、39歳までとは言いませんけど、お手本がありますので、もう少し頑張ろうという気持ちになりました」と振り返っていた。