◆プロボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級8位・ユッタポン・トンデイ(5月28日、横浜BUNTAI)

 WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28)=大橋=が14日、横浜市の大橋ジムでユッタポン・トンデイ(31)=タイ=との2度目の防衛戦へ向けた練習を公開。昨年開場した横浜BUNTAIでの初のボクシング興行のメインイベンターとして「周りの空気感的にもKOで勝たなきゃいけないっていうのはすごく感じている。

メインらしく、バチッと倒して勝ちたい。倒す自信しかないです」とKO防衛を宣言した。

 両者は当初、1月24日に東京・有明アリーナで対戦予定だったが、武居が右肩関節唇損傷で全治4週間と診断され、延期となっていた。武居は昨年9月の初防衛戦で比嘉大吾(29)=志成=に判定勝ちし以来、約8か月ぶりの試合となる。

 「ケガは完璧に治った。コンディションはめちゃくちゃいい。スパーリングを始めた時、最初は右を打つのがちょっと怖いところもあったが、もう全然慣れて打てるようになった。左をたくさん練習したので、左でも倒したいが、復活したっていう意味で右でも倒したい」

 この日はシャドーボクシングを2ラウンドの後、ミット打ちを2ラウンド披露。元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(42)のミットに、力強い右フックを打ち込んだ。

 大橋秀行会長(60)は、直近2試合が判定決着の武居に対し「野性味がちょっと今、なくなっている状況だと思う。次の試合はそこを見せるのが第一」と指摘。「(ユッタポンは)うまさもあるので、最初は距離を取って、ダメだと思ったらもうくっついて、ぐっちゃぐちゃに行って野性味のあるボクシングで倒す。

そういうパターンも期待している」と話した。

 会長の言葉を受け、武居もきっぱり言った。

 「めちゃめちゃにしようと思っています。そのつもりでいます。押忍!」

 戦績は武居が10戦10勝(8KO)、ユッタポンが15戦15勝(9KO)。

 試合はLeminoプレミアムで独占生配信される。

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