◆大相撲 ▽夏場所第4日(14日、東京・両国国技館)
西前頭16枚目・錦木(伊勢ノ海)が珍手「網打ち」で初日から4連勝を飾った。十両・藤青雲(藤島)に土俵際に追い詰められたが、相手が差した右腕を両手で抱え、後方にひねり倒した。
網打ちは漁師が投網を引く格好に似ていることから名付けられた決まり手で、昨年の夏場所2日目・隆の勝戦で自身が記録して以来。「1年ぶり2度目ですね。狙ったわけではないので。たまたま。得意技ではないですよ。僕より得意な人はたくさんいると思います」と淡々と振り返った。
先場所は初日から6連敗するなど3勝12敗と苦しんだ。一転して今場所は無傷の4連勝。好調の要因は「分かっていたら苦労しない。いつも以上に調子がいいということじゃないですかね」と苦笑したが、「先場所の星を抜きましたからね」と充実感を漂わせた。