スペイン1部15日、バルセロナがアウェーでエスパニョールに2―0で勝って勝ち点を85に伸ばし、2季ぶり28度目の優勝を決めた。2位Rマドリードと勝ち点7差とし、残り2試合で逆転される可能性がなくなった。
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ドイツ出身のハンジ・フリック監督は就任1季目でのリーグ制覇となった。27勝4分け5敗と、圧倒的な成績を残した。
フリック氏はドイツ代表のアシスタントコーチとしてレーブ体制を長年支え、19年にドイツ1部バイエルンの監督に就任。2度のリーグ優勝、19~20年季の欧州CL制覇などを成し遂げ、21年にドイツ代表の指揮官となった。
しかし22年カタールW杯では、1次リーグ初戦で日本に1―2の逆転負けを喫し、1勝1分け1敗で得失点差で及ばず敗退。更迭論も紛糾した中で留年したが、23年9月にドイツで行われた日本との親善試合で1―4で敗れた翌日、監督を解任された。
充電期間を経て、24年5月にバルセロナの監督に就任すると、3トップを中心とした圧倒的な攻撃力を仕込むことに成功。就任1年目でリーグタイトルを獲得した。一時は地に落ちた名声を、実力で取り戻した。