◆陸上 セイコーゴールデングランプリ(18日、東京・国立競技場)

 女子100メートル障害は昨年のパリ五輪代表・田中佑美(富士通)が12秒81(追い風0・7メートル)の自己ベストで3位だった。優勝は12秒54をマークしたトニー・マーシャル(米国)。

 田中は自己ベストの好タイムも、レース後は「記録に関しては、もっともっと速い選手が出場するレースだったので、ついていってぜひとも(東京世界陸上の)標準記録(12秒73)をっていう気持ちがありました。そこに至らなかったところがまず最初に悔しかった」と厳しく評価した。

 ただ、手応えもある。「レースの完成度として、かなり中盤にスピードが上がっていた。対応できないスピードになるとブレーキをかけるか、踏み切りのタイミングが外れてはね返されるように外に広がる形になる。今回は外に広がるような形になってしまった」と冷静に分析。「失敗したかなっていうレースではありましたが、その中でこのタイム。そして対応できないスピードが出たということは今後記録向上につながる良いきっかけかなと思いました」とうなずいた。

 次戦はアジア選手権(27~31日、韓国)に出場予定。「今まで悪いタイムは出ていないというか、状態も悪くないので、できる力を振り絞っていく。記録はコンディション次第ですが、今回のレースでつかみかけた加速感みたいなものを繰り返すことによって、記録が出ればいいなと思います」と意気込みを語った。

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