『女性アスリート×アート』の新たなプロジェクトがスタートした。現役時代はサッカーJ1・浦和などでプレーし、現在は浦和で強化担当をつとめる宇賀神友弥氏が代表を務めるaimと、多彩な分野の表現者が集まる100Creatorsがタッグを組み、なでしこジャパン経験もある浦和レディースのMF遠藤優、GK池田咲紀子のふたりをモデルに、100名超のクリエイターが、アート作品を制作した。
浦和で計13年間プレーし、昨季限りで現役を引退した宇賀神氏は「女子アスリートをサポートしたい、という思いから、価値を高めるための活動を5年ほど前から行っています。今回のプロジェクトは、すごく才能があるクリエイターさんたちと、女子アスリートの方々は、どちらも本当にすごいのに、なかなかフィーチャーされる機会が少ない、というところからスタートしました。そこで一緒に何かできないか、と考えた時に、遠藤選手と池田選手にフォーカスしていただき、2人の同じ写真で100人のクリエイターさんにアート作品を作っていただきました」と話した。
今回のアート作品は、全国の各種コンビニのマルチコピー機で購入が可能。「今回は同じ写真を使って、それぞれのクリエイターさんがデザインを行っているところがポイント。この作品によって彼女たちの知名度が上がったり、それをきっかけにプレースタイルを知ってもらって興味を持ってもらえたり、ということにつなげることができれば。また彼女たちをきっかけに、クリエイターさんに興味を持ってもらえる機会にもなれば」と宇賀神氏。収益はモデルとなったふたりへの還元、今後開催する予定の展示会等、クリエイターたちの活動へ充てる。
現役時代はJ屈指の人気クラブでプレーした宇賀神氏。批判を受けることもあるが、応援してもらえることで生まれる後押しを、その身で感じてきたひとりだ。「僕は本当に恵まれた環境でプレーしてきました。女子アスリートもプレーはもちろんですけど、色々な場面で認知してもらって、少しでもWEリーグの発展にもつながれば」と続け、女子アスリートとアートで生まれる相乗効果を期待していた。