◆サッカー静岡県高校総体2回戦・清水桜が丘4―0オイスカ浜松国際 (18日、清水桜が丘高Gほか)

 2回戦14試合が行われた。清水桜が丘は4―0でオイスカ浜松国際に快勝。

後半途中から出場した運動量豊富なFW世良田悠友(はると、2年)がゴールを奪ってチームを勢いづけた。浜名は静岡市立に3―1で勝利。MF小栗漣斗(れんと、3年)が2得点1アシストと全得点にからんだ。3回戦は24日に行われる。

 後半12分にピッチに立った世良田が桜が丘の雰囲気を変えた。前半は決定機を外し続けて1点止まり。後半もPKによる得点だけ。そんな中、「ずっと走り続けられる子」と大塚智紀監督(44)が評価する、体力自慢の背番号18が前線を猛然と駆け回り、同18分にGKとの1対1を決めた。

 この1発で応援団も盛り上がり、終わってみれば4得点の好発進だ。後半9分にPKを沈めた3年生FW田中と交代しただけに、「何がなんでも点を取ってやろうと思っていました」と丸刈りのストライカーは笑顔を見せた。

 東京出身で、中学の3年間はFCインテリオールで清水商OBの安永聡太郎さんに指導を受けた。「うまくやるより泥くさくやれ、と教わりました」。

そして「強かった清商を復活させたい」と、庵原と合併して13年に校名が変わった清水桜が丘に進学。この日の出場時間は約30分ながら、スプリント距離は「チームトップです」と監督は褒めた。

 次の相手は磐田東。1月の新人戦では準々決勝で当たり、2―3で逆転負け。世良田も延長前半に出場しており「悔しい思いをしました」。因縁の相手に雪辱し、全国切符を目指していく。(里見 祐司)

 〇…浜名は後半1分、小栗が「GKが前に出ていた」と狙った一撃は、距離が足りずGKの手前で大きくバウンドして頭上を越えた。予期しない形でのゴールに「何か起こるから打て、と言われていたんです」と苦笑した。その後にPKを決め、同23分には左からのクロスで1アシストも記録だ。2月からOBで元磐田監督の柳下正明さんが指導に訪れるようになった。レベルの高いサッカーに「難しいけど挑戦中です」と小栗。次は藤枝東戦。

「下級生を引っ張っていく」と気合を入れた。

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