プロボクシング元日本、東洋太平洋スーパーバンタム級王者で、元帝拳ジムトレーナーの葛西裕一さん(55)が、プロボクシング界に8年ぶりに復帰することが20日、決まった。葛西氏が会長を務めるジム「GLOVES」がプロ加盟申請を行い、同日行われた東日本ボクシング協会の理事会で承認された。
葛西さんは現役時代に米ラスベガスなど海外での試合経験が豊富で、WBA、WBCで世界ランク1位となり3度の世界挑戦を経験。現役引退後はトレーナーとして西岡利晃(WBCスーパーバンタム)、三浦隆司(WBCスーパーフェザー)、五十嵐俊幸(WBCフライ)、下田昭文(WBAスーパーバンタム)の4人を世界王者へと導いた。その後、2017年に独立。東京・世田谷区用賀にアマチュア専門のボクシング・フィットネスジム「GLOVES」をオープンし、プロの世界を離れていたが「最後にもうひと花咲かせたい」とプロ加盟を決断した。
これまでとは立場を変え、会長として選手育成に励む葛西さんは「やるからには、もう一度世界を目指せる選手を育てる」と決意表明した。
◆葛西裕一(かさい・ゆういち)1969年11月17日、神奈川・横浜市生まれ。横浜高でインターハイ王者となり専大に進むが、中退して89年8月に帝拳ジムからプロデビュー。日本、東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得。プロ戦績は24勝(16KO)4敗1分け。帝拳ジムのトレーナーを経て2017年に「GLOVES」をオープン。アクセスは東急田園都市線「用賀駅」北口から徒歩2分。TEL03・6447―9128 受付時間11時~17時。