◆大相撲夏場所10日目(20日、東京・両国国技館)
小結・若隆景(荒汐)が、東前頭9枚目・安青錦(安治川)を肩透かしで勝ち越し、2敗を守った。安青錦が「憧れの存在」とする若隆景が、突き合いから右を差し、その瞬間、左から投げた。
初日に横綱・豊昇龍(立浪)、前日は東前頭2枚目・阿炎(錣山)にそれぞれ敗れたが、鋭い出足からの相撲が戻ってきている。右膝の大けがを乗り越え、昨年の名古屋場所での再入幕後は、今年初場所は負け越したものの、着実に白星を積み重ねている。終盤に向け、大関への足がかりの場所にしたい。