◆大相撲夏場所10日日(20日、東京・両国国技館)

 初の綱取りの大関・大の里(二所ノ関)が初日から10連勝で、後続に2差をつけた。幕内・一山本(放駒)がつっかけて2度目の立ち合い。

大の里が受け止めると、突いて出た。逃れようとする相手をのど輪で、最後は押し倒した。5秒0の攻めに「しっかり相手を攻め切れた」と納得の表情。八角理事長(元横綱・北勝海)は「土俵際は落ち着いていたし、差があった。自分のゾーンに入っている」とうなずいた。

 初の綱取り場所は、1敗の伯桜鵬と安青錦が敗れ2差での単独首位。横綱審議委員会の推薦内規は「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」。先場所覇者の大の里は「気にしていない」と浮かれた様子はなし。11日目は昨年秋場所に初日からの連勝を11で止められた若隆景。過去2勝2敗の難敵を退け、賜杯を近づける。

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